4月5日(土) |
○ 中日 6-3 ヤクルト |
加藤 幹典(かとう みきのり)。
大学社会人ドラフトで大場、長谷部と共に「大学BIG3」と称され、
今年ヤクルトに入団した期待の左腕だ。
ヤクルトは今オフに、石井、グライシンガー、藤井という先発3本柱を手放したこともあってか
新人ながら開幕ローテーションに入っている。
フォームとしては、やや肘が下がって出てくるスリークオータータイプ。
見るからに窮屈そうな独特なフォームである。
球団によっては矯正させられ、彼の個性が消えることもあるだろうが
その辺は、自由に育ててくれそうなヤクルトだから、このフォームで勝負していくのだろう。
そんなフォームだからか、左打者には球の出所が見づらく、結構打ちにくそうな印象だ。
スリークオーター気味に投げるためか、決め球のスライダーは横に滑るだけではなく
曲がりながら落ちるといった感じなので、武器になる球種だと感じた。
左打者の外に逃げ、右打者の内に切れ込むスライダーはいいものを持っている。
しかし、ストライクはある程度そろえられるが、きわどいコースに決めるほどの制球力がない。
それと、左投手にしては、牽制が上手くなく、クイックも平均よりちょい下ぐらいかな・・・
と感じた。
加藤は神奈川のただの公立校から、慶應のエースへ、そしてドラフト1位でヤクルトに入団した。
一見プロの世界とは関係ないように思える公立校出身の選手が、この荒波の中どこまでやれるか?
はたまた潰されるか?・・・非常に興味があるのでこれからも生暖かい目で見守ろうと思う。
フォームの微調整と制球力の向上・・・などなど、やることはまだまだあるだろうが、頑張ってほしい。