4月16日(水) |
○ 中日 6-1 巨人 |
川井進、プロ初勝利! |
4年目の川井が、プロ初勝利。
6回までに計3回、先頭打者を出塁させるという苦しいピッチングだったが、1失点にまとめた。
ズバズバ三振を奪うタイプの投手ではないが、緩急をつけた大きなカーブを武器に
低目を丹念についた結果だろう。
川上が体調不良で離脱して、巡ってきたチャンスを生かした形だが、
今日まで川井は、なかなかチャンスを与えてもらえなかった。
1年目こそ、数試合に登板したものの、ここ2年は1軍登板なし。
同期の中田や、鈴木、石井らが、1軍のマウンドで投げる姿を指をくわえて見ているだけだった。
しかし、実力的に上の3人に大きく劣っているわけではない。
昨年はウエスタンリーグで、14試合に登板。
主に先発で投げ、3勝3敗、防御率2点台と結果を残した。
成績だけ見れば、十分1軍に上げてもらえるはずだったが・・・いつもピシャリと抑える訳ではない
ピッチングスタイルのせいか1軍登録が遅れた。
首脳陣の評価は高かったが、「いい投手だが、1軍に上げるほどではない」といった感じ。
良くも悪くもまとまったタイプだけに、これという武器がなかった。
しかし、その後、今年のオープン戦でも結果を残し続け、首脳陣の評価を高めた。
開幕ローテには入れなかったが、ようやく先発の椅子のうちの一つを掴んだ。
そんな川井だが・・・今日の試合の初勝利の瞬間は・・・
すげえ、いい顔してた・・・。 |
上田西高、大東文化大、日本通運を経て、ようやく掴んだプロ初白星。
甲子園に出場できず、大東文化大時代は首都大学リーグ2部落ち。
ひのき舞台で投げることのなかった川井にとって、この日の勝利は
彼の今までの人生の中で、最も嬉しく、輝いていたものに違いない・・・。